【顎関節症】口が開かない・頭重・頭痛・首のコリ
20代女性:口が開かなく食事が苦痛
・顎関節症で近い将来手術
・子供の頃か口が開かなく食事が苦痛で体重が増やせない
・頭痛や頭重がほぼ毎日
・肩こり、首コリがひどい
・ストレートネック
表情筋を中心にほぐし
かかりつけ医から先天的に骨の形成に異常があり、長期間の歯列矯正を行ったうえでの手術が必要ということでその準備中でしたが、頭痛や頭重が日常生活に支障をきたすほどだったのでいらしたようでした。お話を聞いていても、口の開きが悪いだけでなく目の動きをはじめ、表情筋の動きが固いのが第一印象でした。
表情筋が固まると首や肩、背中の筋肉も固まります。これが重い首のコリ、肩のコリの原因になり、頭痛・頭重・耳鳴りなどにも発展していきます。それなので、当院では、首コリ・肩コリの方は顎の状態も必ず確認をしています。
通常は咬筋や側頭筋を中心にほぐすのですが、今回のクライアント様は顎関節の形成異常もあるせいか、上唇挙筋などの上唇を持ち上げる筋肉や、口角下制筋などの下唇を下げる筋肉が、長年使えてない固さがありました。通常のマッサージではなかなかほぐせないので、DNA appearanceやDNA contactを行い、フィジオケアローション(PCL)の湿布などを行いました。
施術終了後には、「こんなに顔が軽い!頭もスッキリした!!」と満面の笑顔を見せてくれました。口もここ数年、記憶がないくらいに開くようになったそうで良かったです。
よくよく聞くと、お母様からは子供の頃から少食で痩せていることを心配されていたそうですが、本当はおいしいものは好きだけど口が開かないので少しずつしか食べられないし、顎も疲れやすく、お腹は満たされていないのに食事を止めてしまうことも多かったそうです。そういったことも気に病んでいてストレスになっていたので、交感神経が優位になって筋肉の緊張を助長していたのかもしれません。
表情筋のセルフマッサージをお伝えして、PCLをご購入頂き、特に重要なポイントには朝晩湿布するようして頂きました。表情筋は小さく繊細なので、力の加減が大事になります。その点でPCLは化粧水のように塗布をしていただいたり、コットンなどに含ませて湿布してもらうことで、マッサージではほぐれないような筋肉の硬結も柔らかくなるので、表情筋ケアにはおすすめです。
ストレートネック
その他、気になったのがストレートネックです。これは顎を引いたり下向き姿勢が多いと、首の前側の胸鎖乳突筋がこって縮んで戻らなくなっていることが原因になりやすいです。最近はパソコンやスマホの長時間使用で、ストレートネックになって慢性的に首のコリや肩のコリを感じている人が増えています。更に胸鎖乳突筋のコリは側頭部や目の奥の痛みなど、他の部位の痛みの原因にもなるので、負担をかけすぎると日常生活の質を下げやすい場所のひとつです。
それだけでなく顎引き姿勢は、実は顎関節にも良くありません。
顎の力が抜けている時は、上と下の奥歯は触れることがありません。しかし顎を引いて下を向くと、顎関節の構造上かすかに触れてきます。この状態になると噛む力が少し入っていしまっています。それなので、この姿勢で長時間いると顎の筋肉のコリの原因になり、口が開きにくくなってしまうのです。
この状態になっているかどうかは、口を開けて鏡で舌の先や頬の裏側を見ると分かります。噛んでいる人は歯の跡が舌先や頬裏に残っています。跡がある人は、普段から顎の筋肉のセルフマッサージを行い、噛んでいることに気付いたら顔を上げて姿勢を正し、口を開けて顎関節の筋肉をリラックスさせるようにしましょう。
歯ぎしりでお悩みの方も、これを気を付けることは大切です。
今回は、整形外科でストレートネックと診断をされたそうでしたので、これらもご説明しました。
近々、旅行を控えているとのことで、「おいしい物をたくさん食べたい!」と仰っていたので、それまでに集中的に通うプランをご提案させて頂きました。
※人により感想は異なります
※個人情報保護のため複数人の似た事例を組み泡わせています