【全身性強皮症】関節の可動域が狭い・指先の感覚がない
50代女性:全身性強皮症の影響で皮膚硬化やレイノー症状
・全身性強皮症
・ばち指になり指先の感覚がない
・手指、足指の毛細血管が壊れて冷えやすく酷いと潰瘍になる
・潰瘍の治療のためにテープを巻いて動かさなかった右手中指が屈曲したまま伸びなくなってしまった
・手指の関節や肩関節の可動域が低下
全身性強皮症と水素吸入
初見の時は、気の毒になるくらいに手足の先の血行が悪く紫色になっいて、酷い所は潰瘍になって痛いのでテープをぐるぐる巻きにしていて、見るからに痛々しい状態でした。
ヒアリングするうちに、
①全身性強皮症が膠原病であること
②末端の毛細血管が壊れていくこと
の2点が水素吸入と相性が良いのではないかと思い、ご説明して実施。
5分ほどで紫色だった足の裏が、嘘のように血色を取り戻して「体がポカポカしてきた」との感想を仰り、思った以上の効果が出ました。
整体施術と平行して何度か通ってもらううちに、潰瘍が良くなってきたので、ご自宅用にも市販の水素吸入器を購入。※当院の提携会社の機械もご紹介できます。
毎日2~3時間吸うのを日課にしたところ、全身の筋肉が線維化したように固かったのが、柔らかくなってきました。
今シーズン(2022~2023年)の冬は、久し振りにほとんど指の潰瘍が出ないで過ごせたので快適だったと喜んで頂けました。
個人差はあると思いますが、全身性強皮症の症状緩和に水素吸入は効果を期待できる実感がありました。
右手中指の固着
潰瘍治療のためにテーピングしてしまった左手中指は、屈曲したまま全く動かず、恐らく全身性強皮症の症状の1つである屈曲拘縮と相まって、なかなか改善に苦労しています。。
しかし、水素吸入を始めてからばち指が緩和されて「指先に感覚が出てきた」とのこと。施術の度にフィジュオケアクリーム(※販売中)を指一本一本に丁寧に塗りつつ、筋肉をほぐして関節の可動域を広げるように動かしたところ、徐々に動きがついてきました。
その後、TKアジャスターを導入したタイミングでDNA contactを行ったところ、更に動きが良くなりました。
DNA appearanceは脳がコントロールできていない箇所の神経伝達を良くする効果があるので、長期間固定していたことで脳の指令が届きにくくなっていた中指に、神経回路がもう一度戻ってきているのではないかと思います。
まだまだ完全伸展までには遠いですが、ご自身でもコツコツと動きをつけるホームエクササイズを行って頂いていて、「髪の毛を洗う時に中指が参加するようになってきた!」とお喜び頂いているので、元のように動かせるようになるとクライアント様と信じて、効果的な施術を模索していきたいです。
左肩五十肩・左肩石灰化
両肩とも腕が上がらなくなっているのも厄介な症状で、整形外科では右肩が五十肩、左肩が石灰化と診断されたそうです。
左肩は「動かさないように」と言われたので、動かさなかったためか棘下筋をはじめ筋肉量の減少と線維化が激しく、時間のかかりそうな状況です。
DNA appearance(世界一ソフトな第一頸椎矯正)とDNA contactを行うと、骨かと思うぐらい硬直した筋肉が緩んで肩関節の可動域が広がり、一定期間は効果が継続するので、固まらないうちに施術を繰り返すことで徐々にですが動きが戻ってきました。なくなってしまった筋肉も付けなければいけないので、無理しない程度に動かすようにお伝えしています。
右肩は当初は一番炎症の強い時期だったので、かなり痛みが強そうでしたが、左肩同様、時間経過とともに可動域が戻ってきています。
とはいえ、手応えほど回復が遅く感じるのは、全身性強皮症の影響なのか不明。
