【朝が辛い】両手のむくみ・痺れ
40代男性:朝起きると手がむくんで痺れる
職人さんの相談です。力仕事の多い職人さんには40歳代以降に多い症状かと思います。
朝起きた時以外にも、力を長時間入れる作業などで痛みや浮腫み、痺れが出るといった相談がとても多いです。
原因は手ではない!?
大抵は整形外科に診てもらってレントゲンを撮っても異常なしで、薬などを処方してもらったけど治らなくて、当院に相談に来られる方が多いです。
こういう方に多いのは、とにかく腕がパンパンに張っていることです。更に首・肩・背中のコリも酷い。
しかし聞くと「肩は凝ったことない」とお答えになることが多いです。
恐らく毎日ハードに体を動かしているので、日中は血行が良くなって筋肉がほぐれて、辛く感じることがないのでしょう。
適度な運動ならそれでいいのですが、仕事となると無理な姿勢や長時間の反復動作などで、筋肉に過負荷がかかります。若いうちは家に帰ってお風呂に入ってぐっすり眠れば翌朝はスッキリしていたのが、40代くらいから回復力が間に合わなくなり、このような症状が出るのだと思います。
それなので、整形外科で骨などに異常がないと言われた方は、手だけでなく、上半身全体の筋肉のケアが大切です。
筋肉のコリには、凝っている場所とは違い場所に痛みが現れる「関連痛」があります。元の原因になっているコリを「トリガーポイント」といいます。つまり、痛みやしびれの出ている部位だけをほぐしたり、電気をかけたりしても、やらないよりはいいけど根本的には治らないということが良くあるのです。
骨格矯正・炭酸スプレー・筋肉のほぐし
今回のケースは、猫背の傾向の強い方でもあったので、世界一ソフトな骨格矯正で腕への神経伝達をスムーズにし、フィジオケアローション(PCL)を使った炭酸スプレーで血流を良くして、トリガーポイントを確認しながら筋肉をほぐしました。
施術が終わって手を動かしてみると「あ、この感じ久し振り!」と満面の笑顔。
こういう反応がとても嬉しいです!
立ち方・靴の履き方・オーダーメイド矯正インソール・定期メンテナンスを助言
今回の事例は、仕事上、靴を脱ぎ履きすることが多いからといって、普段から靴をユルユルで履いていることも原因でした。
左の土踏まずのアーチが完全に潰れて、左足だけ偏平足になっていました。足の変形はサンダルや大きめのサイズの靴を常時履いているなど、間違った靴選び・靴の履き方から生じます。土踏まずが潰れるということは、身体の土台が狂ってしまうので、全身の骨格の歪みの原因になります。この方の猫背もこれが原因でした。
それなので、靴の履き方を指導して体に負担のない立ち方を覚えて頂きました。そして、これをサポートするオーダーメイド矯正インソールも体験して頂いたことで、立ち方・歩き方が楽になることを実感して頂き、採用することになりました。
更に大事なのは定期メンテナンスをすること。
40代くらいから回復力が追い付かず、体力の限界を感じる方も多いですが、「予防」を意識して定期的にメンテナンスすれば、まだまだ身体は若々しい状態を保てます。
筋肉はお手入れをすれば一生使える組織です。痛くなる前の「未病」の状態でケアをするようにしましょう。
第一種衛生管理者を勉強中
余談ですが、私の経験では個人事業主の職人系の方は、いわゆる「職業病」の知識がなくて40代以降に無理がきかなくなった時に、必要以上に不安を感じている人が多いような気がします。
たまたま妻が仕事で受験することになった「第一種衛生管理者」のテキストを開いたところ、普段、私が開くテキストには載っていない「職牛病」に関する知識や、本来守らなければならない職場環境についてが学べる資格でした。
今後のこのようなクライアント様の心身のケアをより向上させるため、第一種衛生管理者を勉強することにしました。
目標は今年中の合格です!