足裏ケアでアーチの崩れを守る

2018/09/05 17:50

姿勢の悪さの原因が、実は足の裏に原因があることをご存知ですか?

見過ごしがちな足の裏の筋肉の張りや足の指の変形を放っておいたがために、姿勢が悪くなり、その負担が溜まって慢性的な腰痛やひざ痛が生じている場合があります。

それなので足元のケアというのは、姿勢改善やひざや腰の痛みの予防にも大変重要になってきます。

今回は、足の裏のトラブルが姿勢悪化の原因になり、腰痛やひざ痛が生じる仕組みと、それを防ぐためのケア方法を解説します。

 

【膝の内側の痛みの3つの原因と3つの対処法】

 

土踏まずの3点アーチ

足の裏で重要なのは土踏まずです。

土踏まずは内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチによって形成されています。

これらの3つのアーチの役割は、歩行などの衝撃によって生じる身体が揺れを制御することです。

 

足底解剖図アーチ_R.jpg

 

それぞれのアーチが制御する揺れは下記のようになります。

 

①内側縦アーチ⇒身体の左右の揺れ

②外側縦アーチ⇒身体の捻じれ

③横アーチ⇒前後の揺れ

 

つまりこれら3つのアーチが正常に働くことで、歩行時のショックが吸収されるので、関節への負担が軽減されます。

 

足元で体重を支えつつ、足が接地する時の衝撃を吸収してくれる、文字通り縁の下の力持ちの土踏まずですが、実は加齢や間違った靴選び、靴の履き方で、うまく機能できなくなることがあります。

そうなると吸収できなかった衝撃が、膝関節や股関節に伝わるようになり、腰痛やひざ痛の原因になります。

 

【扁平足の原因とインソールを使った矯正】 

 

土踏まずの崩れと姿勢

この土踏まずのアーチが崩れると、姿勢にも悪影響が出てきます。

 

正常なバランスの足の場合、足の裏の内側(親指の付け根から踵)よりも外側(小指の付け根から踵)の方が短くなっています。

 

これに対して、内側に負担がかかり、内側の筋肉が固く凝り固まって、内側が短くなってきた人の姿勢の変化を見ていきましょう。

 

こういう人は、歩いている時などに足を着く時、手をカップのように丸めるようにして足を着くようになります。

そうすると膝が自然と開くようになってしまうので、ガニ股O脚になりやすくなります。

 

この傾向が強い足は、三日月状に捻じれてしまうので、足のサイズが通常より短く見えてしまう人もいます。

「左右で足のサイズが違って靴選びが難しい」という人は、短い方の足にこのような傾向が強い場合があります。

 

ガニ股O脚になると、膝の関節にズレが生じるので、歩くたびに関節に摩擦が起きて、将来の変形性膝関節症の原因になりかねません。

また、膝の歪みにより太ももの骨(大腿骨)が外側に捻じれて、骨盤も開いて後ろに倒れやすくなるので、股関節痛や腰痛が出る可能性も高くなります。

骨盤にこのような影響が出ると、背骨の本来のS字カーブが消失して、C字に近い状態になってきます。

腰と首の部分の反りが消失してしまう状態です。

一部の猫背が気になる人や、「ストレートネック」と言われたことがある人は、この状態かもしれません。

 

このように土踏まずは身体の土台なので、普段の癖や合わない靴の影響によりアーチが崩れてくると、姿勢が悪くなって全身の痛みやコリの原因になってしまいます。

 

img099_R.jpg

 

【足を真っ直ぐに使う正しい歩き方のポイント】

 

足のアーチを復活させるケア方法

このような足の裏のトラブルから姿勢が悪くなることを防ぐには、普段から足の裏のケアをすることが重要になります。

一番簡単な方法は、ゴルフボールを軽く踏んで、ゴロゴロと転がすケア方法です。

足の裏の筋肉のコリが解消されると、足の裏の内側と外側の長さが回復されやすくなります。

青竹踏みも効果的な方法です。

 

これらのケアだけで、長年苦しんできた慢性的な腰痛が楽になってしまうケースもあります。

 

IMG_1104_R.JPG

 

【腰痛&血流改善 簡単ストレッチ】

 

足裏アーチを復活させる矯正インソール

インソールは靴の隙間を埋めたり、クッション性を高めるものと思われがちですが、土踏まずのアーチを理想的な状態に矯正するインソールもあります。

 

体重がかかっていない状態で足型を採ることで、土踏まずに力みや歪みがなく、また足首が真っ直ぐな型を採ることができます。

このような型から仕上げたオーダーメイドのインソールは、踵の骨が左右にブレないようにヒールカップがしっかりと支え、体重の影響を受けて土踏まずが変形しないように矯正するアーチサポートの機能があります。

 

このようなインソールを使えば、歩行時に知らずにかけている土踏まずの負担を和らげることができます。

 

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【身体の土台から歪みを防ぐオーダメイド矯正インソール】

 

【いつまでも走り続けたい人へ~オーダーメイド矯正インソール~】

 

まとめ:~腰・ヒザ・姿勢に悪さする!~足元の正しいケア

土踏まずは3点を結ぶアーチが、それぞれ微妙なバランスを保つことで、姿勢を保ったり、歩行時の衝撃を吸収する作用があります。

ところが、加齢や合わない靴の影響で負担が貯まると、このバランスが崩れてきて、姿勢が悪くなったり、吸収できなくなった衝撃が負担になることで、膝の痛みや腰痛の原因になります。

 

ですから、普段からの足の裏のケアは、美しい姿勢を保ち、疲労感や痛みを防ぐのにはとても重要になります。

テレビを見ながらでもできるので、1日3分でもゴルフボールを使ったケアや青竹踏みをするようにしましょう。

 

また、足の裏を理想的な状態に保つオーダーメイド矯正インソールを使うこともおすすめです。

年齢とともに土踏まずのアーチは崩れてきやすいものです。

早めの対策を打てば、歳をとって腰痛やひざの痛みで悩むリスクを回避できます。

 

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2018年1月30日(火)  20時00分~20時54分  のTBS『教えてもらう前と後』の放送内容は、【足ウラ診断(秘)若返りSP▼梅沢富美男がアレで劇的!老化改善】みたいですね。足の裏が全身の健康に通じる理解が深まりそうですね!

 

 

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参考文献~腰・ヒザ・姿勢に悪さする!~足元の正しいケア

『アナトミートレイン 徒手運動療法のための筋筋膜経線』板場英行(医学書院)

『ネッター解剖学アトラス』Frank H.Netter 訳・相磯貞和 (南江堂)

『クリニカルマッサージ』著:James H. Clay / David M. Pounds 監・訳:大谷素明(医道の日本社)