右四十肩】腕が上がらない

2023/03/10 16:44

40代女性:2~3か月前から腕が上がらない

・四十肩症状:真横は30度くらいまでしか上がらない

・腕を後ろに回すと肩から腕にかけて痛い

・元々肩甲骨の内側沿いが凝りやすい

・3,4年前に左側も同じ症状

・着替えたり物を取ったりする動作で肩が痛いのがストレス

・運動不足

 

腋の下や脇腹の筋肉が硬結

四十肩・五十肩というのは、なかなかやっかいな症状ですが、時間が経過するといつの間にか治っているものですが、当の本人にとっては何気ない日常動作でうずくまるほどの痛みが出るのがストレスです。藁をもつかむ思いで整形外科に行っても、レントゲンを撮って「骨には異常がないです」で、痛み止めが処方されるだけなどで、何とかならないものかと来院される人が多くいます。

 

四十肩は通称で、正式にはいくつかの病変に分類されますが、原因不明の肩関節周囲炎に分類されるものがほとんどです。これは痛みの元凶は、老化や過負荷による肩関節やその周りの炎症で、この痛みはは自然に消えるのを待つしかありません。しかし、「動かすと痛い」というところから、無意識に肩周囲の筋肉を委縮させて、余計な力みから痛みが増幅しているケースが多々あります。また私は個人的に、元々の首・肩・腕・胸などの筋肉のコリが複合的に絡まって、四十肩の症状が出るのではないかと思っています。

 

今回のケースも「痛いので動かしていません」と仰る通り、痛い所を大事に大事にしてきていたので、関連してか元々の姿勢の癖でか、腋の下や脇腹の筋肉がかなり固まっていました。筋肉で言えば、前鋸筋・広背筋・肋間筋などです。

 

こうした部位を、TKアジャスターを使った世界一ソフトな骨格矯正や、DA・DC・美背中セラピーという当院独自の施術を行い、フィジオケアローション(PCL)を炭酸スプレーで塗布しながらほぐしたところ、腕が真横に上がるところまで可動域を回復しました。

 

殿筋のほぐれから肩・背中の筋肉も柔らかくなる

気になったのは骨盤後傾の姿勢で、左よりも右の殿筋が固まっていました。

身体を見る時は木と森とを見比べなければなりません。

 

最初に痛みを感じている肩・腕を中心に首・胸・背中などの筋肉をざっとほぐしたところ、肩甲骨内側縁から肋骨沿いにかけての極度な緊張が残りました。こういうところは、その場所をほぐしてもほぐれるものではありません。

 

そこで殿筋をほぐして骨盤後傾をニュートラルに戻したところ、脊柱起立筋も緩んだためか、残っていた部位もかなり柔らかくなりました。

 

そこからまた痛みのある周辺部位に戻ると、遠い箇所からのノイズがなくなり不良個所の特定がやりやすくなります。

 

保険医療は基本的には痛みのある部位のみのアプローチになると思いますが、木を見たり森を見たりしながら進めていけるのが当院の施術の特徴です。

 

正しい姿勢が取れれば痛みのリスクは激減する

施術後に、腋窩・脇腹のケア方法をお伝えして、壁を使った正しい立ち方を確認しました。

「四十肩に立ち方?」と思うかもしれません。

しかし、正しい姿勢が取れていないと、肩の関節が歪んで巻き肩になってしまいます。

 

当院にはかつてギックリ腰で初めて来院した86歳の女性クライアント様で、腰が痛いだけでなく腕も上がらない方がいました。壁に踵・お尻・肩甲骨・後頭部をつけようとしても、腰が曲がってどうしても後頭部が付きません。

 

「先生、これ以上は痛いから腰を伸ばせません。」と仰られたのですが、「腰が一生曲がったままでいいんですか?」と言うと一念発起。半年経ったら完璧にできるようになり、「毎朝ラジオ体操をした後にNHKニュースを見ながら10分間この姿勢の練習をしているの。」と報告してくれました。その時にはもう、ギックリ腰どころか、万年悩まされていた慢性腰痛もなくなったそうです。それどころか、当院では腰痛対策の施術をしていたのですが、知らないうちに数年来上がらなかった肩が上がるようになりました。

 

私はこの方の事例から、正しい姿勢を取ることができれば、全身の関節の歪みがなくなるので、あらゆる関節痛のリスクが下がると確信しました。それなので、四十肩の人にも姿勢の指導をしています。

 

キレイな姿勢で越谷の街を歩く人が増えて、予防医学に意識の高いまちづくりをすることが私の目標です。